父親たちの星条旗 FLAGS OF OUR FATHERS 2006/11/17(fri) 18:30-20:55(132min)


従来描かれていた戦争は米国にとっての「良い戦争」であり、「勝つべきもの」という考えがあったんだと思う。この映画では日本兵は個人としては描写されず、姿の見えない敵、あるいは闇に乗じて襲ってくる敵として描かれている。衛生下士官であるジョン"ドク"ブラッドリー(ライアン フィリップ)は傷ついた米軍の兵士の命を助けるために襲い掛かってくる日本兵の命を奪う。映画は(すなわち監督は)矛盾に満ちた行動を描き出す。従来の映画ならば「英雄は弾丸に当たらない」と「敵は邪悪で排除すべきもの」として描写される。監督は「生と死を見つめて」いるのではないだろうか。

予告編の栗林中将(渡辺 謙)はかっこいいなぁ。古風な台詞廻しがとても、良い。


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